トイプードルは、毛色が大きく6色分類されます。
それぞれの色で性格が異なるという情報も出回っていますね。
毛色で性格が異なるというのは都市伝説で、性格は先天性(遺伝)の要因もありますが、後天性(育つ環境やしつけ)の要因で大きく変わります。
オスとメスでの性格の違いはありますが、これにも個体差があります。
人間に例えると、「男=勇ましく」、「女=おしとよか」は一概には言えないのと同じです。
トイプードルの外見的特徴について
フワフワで柔らかなカールした毛がチャーミング。
シングルコートで抜け毛もほとんどありませし、体臭も少ないので、アレルギー体質の人にも心配が少ない犬種です。
毛の伸びは、他の犬種と比べて若干早く、カールしているので毛玉になりやすいです。
なので日々のブラッシングと月に1度のトリミングが必要になります。
様々なカットスタイルがあり楽しめるのもトイプードルならではです。
ティーカップとタイニープードル
トイプードルは大きさによって、「タイニープードル」「ティーカッププードル」と分類されます。
これは国際基準では認められてはいないので、血統書には「トイプードル」となります。
分類の基準は体重で、販売側で設定したものです。
ティーカップのサイズを超えてしまいそうな場合、トイプードルの分類だと値段が下がってしまうので、中間のタイニープードルという名を付けたという説もあります。
商品 | 体高 | 体重 | 評価 |
---|---|---|---|
トイプードル | 25~30cm | 3~4Kg | 5Kgを超えることも |
タイニープードル | 20~27cm | 2~3Kg | 名前の由来は Tiny(小さな)プードル |
ティーカッププードル | 23cm以下 | 2Kg以下 | 名前の由来は ティーカップに入るほど 小さいプードル |
ペット業界の闇情報
ティーカッププードルは、ペット業界が作り出しました。
小さくて可愛いトイプードルの方が人気なので、未熟児に繁殖させています。
(本来の妊娠期間は90日前後ですが、あえて60日前後で帝王切開することもあるそうです)
ティーカッププードルは、体が小さく体力もありません。そのため自然分娩できずに帝王切開での出産になります。
そして、数回の交配と出産をさせた後は衰弱して亡くなっていきます。
トイプードルの性格について
トイプードルの性格は、温厚で明るい性格で、人にも犬にも社交的です。
好奇心旺盛な明るい性格で、知能も賢くてしつけしやすいので、はじめて犬を飼う方にもおすすめです。
しかし、賢いので甘やかしたしつけをすると「わがまま」に育ってしまうことも。
都市伝説である毛色と性格について
あくまでも都市伝説ですが、気になる方もおられると思いますので、まとめてみます。
ブラウン | 元気で陽気 穏やかでマイペース 人見知りで、協調性に欠ける |
レッド | 人になつきやすく穏やか 服従心や協調性は低い |
アプリコット | 繊細で神経質 人見知りをする 賢い子が多い |
ブラック | 控えめで落ち着きがある 一人でいることが好き 賢い子が多い |
シルバー | 飼い主さんに従順 甘えん坊でシャイ |
ホワイト | 甘えん坊 頭がよい反面、用心深い |
トイプードルの退色について
トイプードルは、成長過程で毛色が退色する子が多いです。
ホワイト以外のカラーは、退色していくのが一般的で、生後6か月から3歳くらいの期間にピークがあります。
毛色はメラニン色素の割合によって決まるのですが、アミノ酸不足やミネラル不足によってメラニンの生成力が衰えることが原因とされています。
退色の時期には個体差がありますが、早ければ3カ月を過ぎたあたりからはじまる子もいます。
ホワイトはほわいとのままですが、
・ブラウン ⇒ カフェオレ
・アプリコット ⇒ クリーム
・レッド ⇒ アプリコット
・ブラック ⇒ シルバー
といった具合です。
人間も年をとると白髪が増えてきますが、人によって「真っ白」になったり、「黒々」としたままだったりと個人差があります。
トイプードルだって同じで、個体差があるので一概には言えませんが、退色する子が多いのが事実です。
オスとメスの性格の違いについて
オスの特徴
メスよりも大きな体で、やんちゃな甘えん坊
遊びが大好きで、甘え上手なワンちゃんなので、そんな甘ちゃんが好みな人はオスがおすすめです。
メスの特徴
オスに対して落ち着いた性格
人の気持ちを察するのが上手で、ワンちゃんに癒されたい人はメスをおすすめします。
トイプードルの平均寿命について
トイプードルの平均寿命は15.3歳(アニコム「家庭どうぶつ白書2021」より)
人間の年齢に換算すると、だいたい80歳です。
ギネスに認定されている「最長記録は20歳と298日」で、人間で換算すると100歳になります。
寿命を延ばす秘訣
健康を保つ秘訣の第一は「歯」です。
子犬期の頃から歯磨きに慣らし、ケアをしてあげましょう。
そしてバランスの良い食事と運動です。
フード選びは重要ですので、愛犬の健康を考えて選んであげましょう。
心の健康も大切です。
愛犬が幸せな環境を心掛けましょう
トイ・プードルの歴史やルーツについて
トイプードルは16世紀~18世紀にかけ、フランスのブリーダーがスタンダードプードルを品種改良して誕生しました。
プードルの語源は、水たまりを意味するドイツ語の「プーデルン」から来ています。
もともとは、水鳥猟で獲物を回収する水猟犬でした。
スタンダードプードルは、ボーダーコリーにの次に知能が高い犬種です。
また、優れた臭覚と運動神経を持ち合わせています。
スタンダードプードルは、昔から「貨車引き」や「水猟犬」、「サーカス」などいろいろな役割で活躍していました。
このスタンダードプードルの性質がトイプードルにもしっかりと受け継がれていて、活発で泳ぎが得意いです。
トイプードルは、「警察犬」や「介護施設のセラピー犬」、「防災救助犬」など、幅広い分野で活躍している優秀な犬種です。